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こどもの虐待防止オレンジリボンキャンペーン 第9回 ちばこどもおうえん広場2025 開催(11/2)

コロナ禍で、子どもたちへの「遊びの広場」は少しお休みしていましたが、昨年より復活。今年は「体をつかっていっしょにあそぼう!」を開催します。

色おに 震源地(しんげんち)はどこだ? なりきりかくれんぼ だるまさんがころんだ ジェスチャー伝言ゲーム等々、「おおまくん」こと大澗弘幸さん(

表現遊び講師。子どもたちと多彩な遊び会を展開中)指導のもと、おもいっきりきぼーるアトリウムの中で遊びます。

午後は、若者たちの声を聴く「こども・若者によるトークセッション」です。登壇する6名の若者(ファシリテーターも含めて)のうち、3名は「こども・若者未来基金」からの給付を受けた若者たちです。「基金」は彼らの暮らしをどのように応援できたのでしょうか。そして彼らは、今、何を思い、そしてこれからどうしたいと考えているのか、そんなみんなの気持ちを聴いてみたいですね。

★ちばこどもおうえんだんは、開催当初から実行委員会の事務局として開催を応援しています。

2025年度案内チラシはこちら【PDF

2024年度報告書はこちら【PDF

2025年度シンポジウム第1回 報告

2025年10月2日(木)10:00~第1回シンポジウムは、柏アミュゼににて

2024年度に「こども・若者未来基金」から給付した若者の伴走者さんのお話を聞きました。(47名参加・関係者含む)

里親さんから

お一人は千葉県登録の養育里親さん。里親になって2年半、里親になるきっかけは、都内でのボランティア活動の中で児童養護施設の子どもたちと接する機会があったこと。現在は18歳になる里子さんを養育中。里子さんはこの春から専門学校に通学されています(入学の際に基金から「まなびサポート」を給付)。16歳で里親宅に来たときは(今もそうですが・・・!)とってもシャイで、食事を始めるときもなかなか「いただきます」といえず、そのまま座っていることもあったとか。里親さんの明るい雰囲気と、また里親さんのご実家のサポートも受けながら、良い関係が作られていることが垣間見えました。

施設の職員さんから

もうお一人は、児童養護施設成田学園の職員の方。こども・若者未来基金から成田学園の若者には、これまで3名の給付実績があります。2024年度給付の若者だけでなく、これまでの方の「その後」の様子も聞くことができました。

最初に給付した方は、無事大学を卒業し就労を継続中、また一昨年、就労し一人暮らしを始めるための「くらしスタート」を給付した方は、いろいろ悩みながらも仕事を続けている、昨年度の方は残念ながら就労継続ならず、現在支援団体からのサポートを受けながら次に向けての準備中、とのことでした。

成田学園の始まりは明治19年、千葉感化院として千葉県の仏教団体が旧千葉町に設置したもの。その後明治21年に成田山新勝寺が事業を引き受け、明治42年に成田市に移転。戦後の昭和22年よりは養護事業として戦災孤児たちを受け止め、児童福祉法に基づく児童養護施設として現在に至っています。令和3年に小規模化に対応した新園舎が完成し42名の子どもたちが生活しています。

お二人の言葉から・・・

里親さんになろうと思ったきっかけは、ボランティア活動の中で出会った社会的養護の中で暮らすお子さんから「ママになってくれる?」といわれたこと。

施設の職員になったのは、施設研修に行ったときに「また来てね」といわれたから。子どもたちとの出会いが、今のお二人を創ったのですね。『出会いに感謝!』

基金報告会2025.5.24  ご報告

先日開催されました、2024年度基金報告会の内容を掲載します。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

前半は「児童養護施設の子どもたちのくらし~皆さまに知っておいて欲しいこと」をテーマに
児童養護施設子山ホーム施設長の吉田正浩さんのお話を聞きました。
「施設の子ども達は特別ではない、ふつうの家庭と変わらない生活をしています」と話す吉田さん。子山ホームに入所す
る子ども達には視覚で理解できるようにと紙芝居でホームを紹介、みんなで待っているよと伝え、迎え入れているそうです。
入所する子ども達の気持ちを少しでも理解できるようにとワークも行われました。付せんに自分の大切な人、大切な場所、
大切なものを書き、それを「くちゃくちゃにして捨てる」というもの。「児童相談所に一時保護される子どもたちは大切な場所、
人、ものから急に離れなくてはならない。彼らにとって施設での生活はゼロからではなくマイナスからのスタートなのです」
との言葉に会場はしんと静まりました。
在園生・卒園生の声として「社会的養護が認知されてほしい。なにか悪いことをしたから実親と暮していないとの差別的な
目で見られる。施設入所を話すと今までの関係が壊れるのではないかとの不安がある」などの紹介がありました。
埼玉県・社会的養護を考える会の作文集「わがままは言わない」も朗読され、子ども達の心情に触れることができました。
「正しい知識をもって社会的養護の子ども達を理解してください。発達的な課題を
抱える子、知的にボーダーな子が施設にいますがそれは彼らのせいではなく複雑
な背景があるのです。施設の見学やボランティアをとおして肌で子どもたちや施設
の雰囲気を感じてほしいし、卒園した子ども達には寄り添い、サポートしてほしい。
家族の後ろ盾がないため一度のつまずきで人生が狂うことがよくあることを分かっ
てほしい。すべての子どもを社会全体で育むという意識をもってほしいです」と
の言葉で締めくくられました。

後半は、大戸優子さん(いちはら福祉ネット所長) にコーディネーターをお願いし、
助成を受けた若者3 人から今の生活ぶり、これからの希望を聞きました。
4 月から児童養護施設勤務を始めたS さん(20 才)。
これまで自身が児童相談所の職員の支援を受けてきたことから、
今度は自分が子どもたちの力になりたいとこの職に就いたのだそうです。
子ども達との何気ない会話や笑い合うことが楽しいとのことです。
Y さん(19 才) は大学1 年生。柔軟な思考や多言語を学びたいと入った大学に進学し、
興味関心が似た人にたくさん出会えてよかった、とのこと。
M さん(18 才) は調理師専門学校2 年生。
料理をしたり人を喜ばせることが好きで調理師は天職と思い志望し
たとのこと。今後厨房でのアルバイトも始めるそうです。
そして、3人から後輩にむけて「自分のペース、やりかたでがんばってほしい」、
「おうえんだんをはじめとして社会的養護下の子どもの進学を支援する団体はたくさんある、
やりたいことを誰にも言わず自分のなかで潰してしまわないで、挑戦してほしい」とエールを送りました。

「こども・若者未来基金」への申請受付を9月15日から開始します

「こども・若者未来基金」への申請受付を9月15日から開始します 。

申請する書式をダウンロードし、記入後「ちばこどもおうえんだん」宛に郵送または持参してください。(持参の場合は、事前にご連絡をお願いします。)
申請書類はこちらからダウンロードできます。

シンポジウム開催します(10/2、11/8)

今年度のシンポジウムについて詳細が決定しましたのでお知らせいたします。

第1 回 社会的養護の子どもたちに寄り添って
日時 2025 年10 月2 日(木)10:00 ~ 11:30
場所 アミュゼ柏
定員 50 名
登壇者 2024 年度伴走者(里親さん、施設職員の方)

第2 回  映画「花束」上映会 (監督サヘル・ローズ)
*上映会終了後、サヘル・ローズ監督とキャストの若者たちとのトークショーがあります
日時 2024 年9 月29 日(日)14:00 ~ 16:30
場所 千葉市中央ツインビル2 号館14 階 
   千葉市商工会議所第1 ホール
参加費 1,000円(小学生以下無料 中高大生及びこどもおうえんだん会員は800円)
定員 120 名

詳細につきましては以下に添付しますチラシをご覧ください。
詳細はこちら(PDF)

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