こども・若者未来基金


働く人も、進学する人も・・・あなたの未来をおうえんします!

こども・若者未来基金

社会的養護で育った子ども・若者の自立を、伴走者ごとおうえんします!

社会的養護の下に暮らす子どもたちの大学等への進学率は、全国平均進学率(一般の子どもたち)に比べかなり低い状況であることが指摘され、このため、近年、公的な自立支援施策が強化されるとともに、さまざまな民間団体による支援活動も行われるようになりました。

高校を卒業して就職先が決まった人、進学が決まった人には、充分とは言えないながらも、それなりの支援があるといえます。
しかし、高校等を中退して18歳以前に施設や里親のもとを離れざるをえなくなった人や、18歳で進学、就職をしたものの中退、離職をしてしまった人への支援はほとんどありません。

また、ようやく自立援助ホーム等の機関にたどり着き一定期間過ごしたうえで、就職、進学の意思をかためた人などへの支援はきわめて不充分です。
ちばこどもおうえんだん「こども・若者未来基金」は、こうした人たちの多様な自立を支え、自立への移行期間をおうえんしていきます。

児童養護施設を出たあとの子どもたちの状況

(全国児童養護施設協議会調査「平成26年度児童養護施設入所児童の進路に関する調査報告書」より抜粋)

児童養護施設を出たあとの進路は?
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児童養護施設を出た子どもの進学率は、徐々に高くなってきていますが、一般と比べると低い状況にあります。
参考 学校基本調査(H23年度)の全高卒者の進学率 76.9%

高校などを卒業したこどもたちの進路
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卒業後の進路状況「その他の就労等」の主な理由
○障がい福祉サービス(グループホーム)および一般企業による障がい者雇用  ○障がい者就労支援事業所にて就労訓練  ○指定障がい福祉サービス事業所(宿泊型自立訓練)利用  ○障がい者施設へ入所  ○ケアホーム入所  ○ホーム内自活訓練

進学した子どもたちの状況
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せっかく進学しても、学業とアルバイトの両立が厳しくなり、やめてしまうことも少なくないのが現状です。

◆H25年度卒業児童:86.4%が在学中だが、進学後半年で5%強が中途退学
◆H24年度卒業児童:73.7%が在学中だが、進学後1年半で14%あまりが中途退学

「把握していない」「その他」の主な理由
○1年間アルバイトを継続しながら、新たな資格取得を目指す
○1年間で卒業○外国在住のため連絡が取れない
○施設とのかかわりを望んでいないので、分からない

進学したこどもたちの学費・生活費の工面状況
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就職したこどもたちの状況
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就職しても、さまざまな理由で長く続かない傾向もあります。

◆H25年度卒業児童:就職後半年で約2割が、卒業後に就労した職場をやめています。
◆H24年度卒業児童:就職後1年半で3割強が、卒業後に就労した職場をやめています。

「把握していない」「その他」の主な理由
○福祉的就労を目指し、知的障がい者グループホームに生活し、就労移行訓練中
○アルバイトを転々としている様子だが、把握できない
○卒業当初の会社をやめ、ほかで就労しているようだが、確実な把握ができていない
○いったん就職するも、すぐに転職し風俗へ、その後連絡取れず
○連絡が取れず把握できない  ○職場でのトラブルか、突然アパートよりいなくなる  ○死亡

 

メッセージ

「失われた20年」の間に、子どものいる現役世帯の平均所得は100万円も下がり、子どもの教育費に事欠く世帯が増加しています。
6人に1人の子どもが貧困というなかで社会的養護施設や里子として育った子どもたちは、18歳で独立しなければならない厳しい現実に直面しています。
子どもたちは良い環境に恵まれれば大きな力を発揮します。
子どもたちはこの社会の貴重な資源です。
しかしそのためには、暖かい目と支援が必要です。
私たちはその一旦を担おうとしています。
ご支援をお願いします。

NPO ちばこどもおうえんだん こども・若者未来基金運営委員長 宮本 みち子

 

2015年4月、社会的養護下で暮らす子たちを応援したいと「ちばこどもおうえんだん」が立ち上がりました。
その思いの一つが「自立への支援」。
後ろ盾なく巣立っていく若者たちへの支援は、不十分ですが少しずつ目が注がれ始めました。
では「ちばこどもおうえんだん」の自立支援はどうあるべきか、半年間議論してきました。
そして「こども・若者未来基金」は、今ある支援から零れ落ちてしまう子とその子たちに寄り添う伴走者への支援を目指すこととしました。
皆様とともに、この基金を育てていきたいと思います。

NPO ちばこどもおうえんだん 理事長 湯浅 美和子

 

自立とは、一人で生きてゆくことではなく、困った時、苦しい時に相談・頼ることも自立する力となります。
ゆっくり、自分らしく社会という大空に飛び立つ彼ら・彼女らを応援してください。
そして、疲れた時戻って来られる場所として私たち施設があり、再び飛び立つ力として皆さんがあり、この未来基金があるのだから。

児童養護施設子山ホーム園長 森田雄司

 

全国にいる里子たちは、進学資金では、かなりの苦労をしています。
親に引き取られずにいる子ばかりで、入学金から困難ですので、様々な奨学金に応募します。
合否にはじまり、入学してからもお金の問題が続きますので、心が凍りそうになります。
これは、翌年度以降も続き、学校の授業よりもアルバイトが優先になります。
そんな子ども達への給付の話です。
とても有難くなります。
日本全国にこういった活動が普及し、多くの子ども達の未来への夢を叶えてほしいと思います。

千葉県里親会副会長 日高真智子

 

施設や里親の元で育った若者たちは、ケアを離れると同時にありとあらゆる後ろ盾を失います。
それは、救命胴衣無しで大海原に飛び込むようなもの。
彼らが前に進むためには、多くの支えが必要です。
私も、多くの方に様々な形で応援していただいたおかげで、ようやくこの世界でいきいきと生きることができるようになりました。
私と同じように、多くの若者が支えを必要としています。
皆様の温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。

千葉県生実学校 川瀬信一(2006年 一宮学園卒)

 

様々な課題・困難を抱える子ども・若者が増えている中、私たち大人が手を差し伸べなければなりません。
「安心して暮らせる地域社会づくりに貢献する」ことが生協の社会的役割の一つです。
社会的養護を必要とする全ての子どもたちを支援する仕組み(ちばこどもおうえんだん)に県内の生協が協力しあい、子どもたちの明るい未来を築きたいと思います。

生活クラブ生活協同組合(千葉)専務理事 片桐浩章

 

おうえんして欲しいみなさんへ

◆お金でおうえん

  内容 金額
くらしスタート・住宅サポート 一人暮らしを始めるにあたり必要な資金を援助
*住宅資金(敷金・礼金など)*自立時の家財購入
上限30万円
くらしサポート くらしサポート 月3万円/1人×在学年数
資格サポート 資格取得に必要な資金の援助 上限30万円
まなびサポート 入学や進級時の一時金 上限30万円
途中も緊急もサポート 就職したあとの緊急資金援助 上限10万円
入学金つなぎサポート 日本学生支援機構などからの奨学金が支払われるまで、入学金等の仮払い 上限50万円

※上記金額は2017年までのものです。
現在は、
・くらしスタート…上限25万円
・くらしサポート…月2万円/1人×在学年数(学生の場合)
・資格サポート……上限25万円
・まなびサポート…上限20万円
・緊急サポートSOS(旧「途中も緊急もサポート」)…上限10万円
・入学金つなぎサポート…上限50万円
となっております。

 

【申請書】
必要に応じてダウンロードし、郵送してください。
こども・若者未来基金は、2023年9月1日(木)~11月15日(火)までの受付となります。消印有効です。
緊急サポートSOSに関しましては、いつでも緊急時に申請してください。

申請書類は以下よりダウンロードしてください。
◇こども・若者未来基金2023◇
●若者への助成枠
 募集要項【PDF
 記入例【PDF
 申請書【PDF】【Word

●寄り添い型支援枠
今年度より始まった支援です。
伴走者の方々が伴走する子どもたちのために使用するお金の支援をします。
 募集要項【PDF
 記入例【PDF
 申請書【PDF】【Word

◇緊急サポートSOS◇
 募集要項【Word
 申請書【Word

 

 

◆伴走者支援(支援該当者への1ヶ月に1回の交信と3ヶ月に1回の面談と報告をしていただきます。)
子どもたちに寄り添う伴走者の経費の補助(上限10万円)

◆お金以外でおうえん(2018年度以降、実施予定)

  内容
就職支援 インターンシップ・就職体験、紹介など。
住居紹介 低価格・保証人不要注意の紹介

*2017年度の募集はいったん終了しましたが、緊急の場合はご相談下さい。

伴走者のみなさんへ

施設退所後のこどもたちを見守っていきたいけれど、子どもたちに寄り添うための経費を持ち出している施設職員さんが多くいると聞きます。
「こども・若者未来基金」では、子どもたちに寄り添い見守る伴走者のみなさんの経費を補助します。

おうえんしたいみなさんへ

この基金は、皆さまの寄付によって成り立っています。
寄付へのご協力を、どうぞよろしくお願いします。

目的

社会的養護の下に暮らす(暮らした)子どもたち等の多様な自立を、伴走者と共に支援することで、自分の人生を切り開く一助とします。

対象

千葉県内の社会的養護の下に暮らす(暮らした)おおむね30歳までの子ども・若者で、「伴走者」(既存の専門機関、児童養護施設、自立援助ホーム、里親家庭、中核地域生活支援センター、アフターケア事業者、生活困窮者自立支援相談窓口、若者サポートステーションなど)がいることを条件とします。
ただし伴走者がいない場合は、基金が地域の資源とつなぎ伴走者を選定します。
国および他の団体の同じ使途の助成を受けている人は対象としません。

【寄付金の振込み先】

ゆうちょ銀行振替口座  

00270-1-138802

名前)こども・若者未来基金

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