2025年10月2日(木)10:00~第1回シンポジウムは、柏アミュゼににて
2024年度に「こども・若者未来基金」から給付した若者の伴走者さんのお話を聞きました。(47名参加・関係者含む)
里親さんから
お一人は千葉県登録の養育里親さん。里親になって2年半、里親になるきっかけは、都内でのボランティア活動の中で児童養護施設の子どもたちと接する機会があったこと。現在は18歳になる里子さんを養育中。里子さんはこの春から専門学校に通学されています(入学の際に基金から「まなびサポート」を給付)。16歳で里親宅に来たときは(今もそうですが・・・!)とってもシャイで、食事を始めるときもなかなか「いただきます」といえず、そのまま座っていることもあったとか。里親さんの明るい雰囲気と、また里親さんのご実家のサポートも受けながら、良い関係が作られていることが垣間見えました。
施設の職員さんから
もうお一人は、児童養護施設成田学園の職員の方。こども・若者未来基金から成田学園の若者には、これまで3名の給付実績があります。2024年度給付の若者だけでなく、これまでの方の「その後」の様子も聞くことができました。
最初に給付した方は、無事大学を卒業し就労を継続中、また一昨年、就労し一人暮らしを始めるための「くらしスタート」を給付した方は、いろいろ悩みながらも仕事を続けている、昨年度の方は残念ながら就労継続ならず、現在支援団体からのサポートを受けながら次に向けての準備中、とのことでした。
成田学園の始まりは明治19年、千葉感化院として千葉県の仏教団体が旧千葉町に設置したもの。その後明治21年に成田山新勝寺が事業を引き受け、明治42年に成田市に移転。戦後の昭和22年よりは養護事業として戦災孤児たちを受け止め、児童福祉法に基づく児童養護施設として現在に至っています。令和3年に小規模化に対応した新園舎が完成し42名の子どもたちが生活しています。
お二人の言葉から・・・
里親さんになろうと思ったきっかけは、ボランティア活動の中で出会った社会的養護の中で暮らすお子さんから「ママになってくれる?」といわれたこと。
施設の職員になったのは、施設研修に行ったときに「また来てね」といわれたから。子どもたちとの出会いが、今のお二人を創ったのですね。『出会いに感謝!』
