10月18日(土)14:00~16:30
千葉市美浜区ボランティアセンター活動室(参加者27名)
フォーラムの開催も5回目となりました。「こども真ん中社会」を国は方針として掲げ、そのための施策もいろいろ打ち出されています。しかし「真ん中」から遠いところにいるのでは、と思われる社会的養護の子どもたち、その生活・権利・未来を守っていくのは、同じ時代を生きる大人の責任である、という考え方のもと、わたしたち「こどもおうえんだん」も活動を続けています。
そんな思いの中で、属する施設や制度は違っても、社会的養護の子どもたちと向き合っている大人たちが集い・話し合い、どうしたら子どもたちの権利を守ることができるのか「こども真ん中社会」をつくることができるのかを、こどもおうえんだんが事務局となって話し合う場を作ってきました。
今回のメインスピーカーは「児童養護施設房総双葉学園」の職員で主任を務めておられる後藤弘実さんと、同じく房総双葉学園で里親支援専門相談員をされている田尻望さんです。お二人に、フォーラムの呼びかけ人の一人である「自立支援ホーム みんなのいえ」ホーム長の小倉淳さんが質問を投げかける形でお話は進みました。房総双葉学園は、御年68歳(設立68年)!、その中で30年務めておられる後藤さんから、学園の変遷や今の様子、そして田尻さんからは、最初勤めておられた幼稚園で房総双葉のお子さんを受け入れた当時の様子、など、とても興味深いお話を伺うことができました。
当初は、泊まり込み18時間断続勤務という、今では考えられないような勤務形態。現在は、当たり前のことではありますが「職員」は「仕事」として「勤務」がよりはっきりとして来ています。
また、施設の大きさも大舎制⇒中舎制⇒小舎制、そして地域分散化と、より家庭に近い形へと変化してきています。子どもと大人の距離が近くなったことはいいが、子どもから直接いろんことを投げかけられる大人にとっては少ししんどい・・・大人がどう応えていけるのか、それは課題、とのことでした。
第2部で、様々な施設の職員、里親さん、支援機関の方たちが、それぞれの思いを語り合うグループ討議。制度や施設の枠を超えているだけでなく、キャリアも違っている人たちの集まりで、経験の浅い職員の方からのお悩み事に、社会的養護の経験豊かな人たちからのアドバイスが多くあったようです。
とても貴重なお話をしてくださった、後藤さんと田尻さんに、改めて感謝!
次回は2026年1月24日開催予定です。
【左から 田尻さん 後藤さん 小倉さん】
【会場の様子】