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1102こどもおうえん広場 報告

2016年から始まった「こどもおうえん広場」も9回目となります(2020年度は
コロナ禍で実施できず)。こどもおうえんだんは事務局としてかかわっていま
す。
【午前 あそびの広場】
当初より「あそびの広場」と「人権懇話会」の2本立でしたが、コロナ禍の数
年間は「あそびの広場」の開催を断念。それまでは地域の小中高生たちの軽音
やダンス、また施設のクラブ活動の発表の場として、たくさんのこども・若者
が参加してくれていたのですが、一つの場所に集まっての「広場」の開催はで
きず、「人権懇話会」の中で「若者の声を聴くトークセッション」のみ開催し
てきました。ようやく昨年度からリアルでの「あそびの広場」も復活。今回は
、地域で子どもとの遊びの活動を進めている大澗弘幸さんをお迎えしておおま
くんと「体をつかっていっしょにあそぼう!」
を実施。また「東京藝大doorプ
ロジェクト」(東京藝大で社会人と藝大生が1年間一緒に学ぶケアとアート)
関係者の皆さんによるお面づくりとお絵描きの広場もありました。お面づくり
、楽しそう!

【午後 こども・若者トークセッション】
これまでに少しばかり生きづらさを感じてきた若者たちに、今の思いや大人た
ちに言いたいこと、聞いてほしいことを語ってもらいました。今年のファシリ
テーターは、自身も児童養護施設で生活し、「こども・若者未来基金」も含め
て奨学金を得て大学を卒業し、公務員になって3年目。登壇者は5人のこども・
若者でした。

登壇者からはこんなお話が・・・
・フィリピン国籍で児童養護施設に保育士として勤めて3年目の男性。日本に
来た当初は、いじめられたりしたこともあったけど「普通に対応してくれたこ
が、とっても嬉しかった」
・知的障がいがあり、4年かかって高校を卒業、自動車整備士になりたくて、
運転免許試験と整備士試験を受け続けているけど、まだ合格できない…けど頑
張っている。見た目には障がいがあるとはわからないが、生きづらさがある
とを知ってほしい。
・児童養護施設で暮らす高3女子。中学生の頃から保健室の先生になりたかっ
。中学3年間不登校だった時、保健室の先生と出会って、学校に行けるよう
になった。来春から大学生になる。

自身が過ごした自立援助ホームで職員として働いている女性。ホームにいる
子たちには少しでもよくなって出てほしい。ホームが少しでも続いて、将来的
には自分でもできたらな、と思う。
・中学卒業後、3人の子どものお母さんをしながら28歳で高校に入学。この9月
に卒業して10月からお弁当屋さんを始めた。苦しい時もたくさんあったが、か
つてお世話になった自立支援ホームの先生はじめ、たくさんの人に支えてもら
った。
みなさん、困難な時があっても、いろんな人に支えてもらいながら今があるこ
とを話してくださいました。「感謝」という言葉たくさん出てきたことが印象
的でした。

『知ってほしいな里親制度』

10月は里親月間です!里親制度についての理解を深め、制度の普及や里親委託を促進するために10月24日(金)〜10月31日(金)まで、千葉市生涯学習センター1Fアトリウムガーデンにて啓発パネル展示を開催中です!

里親の『こどもたちはどんな暮らしをしているの?』をテーマに、こどもたちの目線で里親制度についてわかりやすく写真や絵で説明しています。関係図書やお子さまも楽しめるものを用意してます!

ちばこどもおうえんだんもパネルを展示しています。お誘い合わせの上、是非お子さまとご一緒にお越しください♪

クラウドファンディング「こども・若者未来基金2025」開始しました。

今年も2025年10月17日より、クラウドファンディングプロジェクトが開始しました。
目標金額は200万円ですが、All in方式を採用しているため達成は確定されております。
寄付金控除の対象にもなっており、児童養護施設見学会のリターンがあるコースもございます。皆様からのご支援をお待ちしております。

こちらからプロジェクトページに飛べます。

第5回ちば社会的養護関係者フォーラム ご報告

10月18日(土)14:00~16:30

千葉市美浜区ボランティアセンター活動室(参加者27名)

フォーラムの開催も5回目となりました。「こども真ん中社会」を国は方針として掲げ、そのための施策もいろいろ打ち出されています。しかし「真ん中」から遠いところにいるのでは、と思われる社会的養護の子どもたち、その生活・権利・未来を守っていくのは、同じ時代を生きる大人の責任である、という考え方のもと、わたしたち「こどもおうえんだん」も活動を続けています。

そんな思いの中で、属する施設や制度は違っても、社会的養護の子どもたちと向き合っている大人たちが集い・話し合い、どうしたら子どもたちの権利を守ることができるのか「こども真ん中社会」をつくることができるのかを、こどもおうえんだんが事務局となって話し合う場を作ってきました。

今回のメインスピーカーは「児童養護施設房総双葉学園」の職員で主任を務めておられる後藤弘実さんと、同じく房総双葉学園で里親支援専門相談員をされている田尻望さんです。お二人に、フォーラムの呼びかけ人の一人である「自立支援ホーム みんなのいえ」ホーム長の小倉淳さんが質問を投げかける形でお話は進みました。房総双葉学園は、御年68歳(設立68年)!、その中で30年務めておられる後藤さんから、学園の変遷や今の様子、そして田尻さんからは、最初勤めておられた幼稚園で房総双葉のお子さんを受け入れた当時の様子、など、とても興味深いお話を伺うことができました。

当初は、泊まり込み18時間断続勤務という、今では考えられないような勤務形態。現在は、当たり前のことではありますが「職員」は「仕事」として「勤務」がよりはっきりとして来ています。

また、施設の大きさも大舎制⇒中舎制⇒小舎制、そして地域分散化と、より家庭に近い形へと変化してきています。子どもと大人の距離が近くなったことはいいが、子どもから直接いろんことを投げかけられる大人にとっては少ししんどい・・・大人がどう応えていけるのか、それは課題、とのことでした。

第2部で、様々な施設の職員、里親さん、支援機関の方たちが、それぞれの思いを語り合うグループ討議。制度や施設の枠を超えているだけでなく、キャリアも違っている人たちの集まりで、経験の浅い職員の方からのお悩み事に、社会的養護の経験豊かな人たちからのアドバイスが多くあったようです。

とても貴重なお話をしてくださった、後藤さんと田尻さんに、改めて感謝!

次回は2026年1月24日開催予定です。

【左から 田尻さん 後藤さん 小倉さん】



【会場の様子】



こどもの虐待防止オレンジリボンキャンペーン 第9回 ちばこどもおうえん広場2025 開催(11/2)

コロナ禍で、子どもたちへの「遊びの広場」は少しお休みしていましたが、昨年より復活。今年は「体をつかっていっしょにあそぼう!」を開催します。

色おに 震源地(しんげんち)はどこだ? なりきりかくれんぼ だるまさんがころんだ ジェスチャー伝言ゲーム等々、「おおまくん」こと大澗弘幸さん(

表現遊び講師。子どもたちと多彩な遊び会を展開中)指導のもと、おもいっきりきぼーるアトリウムの中で遊びます。

午後は、若者たちの声を聴く「こども・若者によるトークセッション」です。登壇する6名の若者(ファシリテーターも含めて)のうち、3名は「こども・若者未来基金」からの給付を受けた若者たちです。「基金」は彼らの暮らしをどのように応援できたのでしょうか。そして彼らは、今、何を思い、そしてこれからどうしたいと考えているのか、そんなみんなの気持ちを聴いてみたいですね。

★ちばこどもおうえんだんは、開催当初から実行委員会の事務局として開催を応援しています。

2025年度案内チラシはこちら【PDF

2024年度報告書はこちら【PDF

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